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最近観たコリアンム−ビ− そのA (2002年)

表紙にもどる   

2002年は韓日ワ−ルドカップの年。テレビでも韓国の話題が多くなりました。日韓合作の映画も製作されています。    
2002年になって観た映画ビデオ、上映映画をとりあげたいと思います。                              

サイレン  ナンバ−3  ソウル  チング  テロリスト  アルバトロス   スパイ・リチョルジン  下女

       

サイレン  2001年  シン・ヒョンジュン チョン・ジュノ チャン・ジニョン

  消防士達の活躍と悩み

  同じ消防ものの「リベラメ」と比べられて、地味な立場にある作品である。「リベラメ」は、放火犯にスポットをあてて大規模な火災シ−ンが
  見せ場であったのに対し、「サイレン」は消防士達の日常の勤務や、主人公の恋人達の関係がおもしろくえがかれていた。
  シン・ヒョンジュンも心にトラウマがあるらしく(「リベラメ」のチェ・ミンス)、火災現場ではときどき命令無視をして、命知らずの行動をとる。
  シンとチェ・ミンスは同じようなキャラクタ−になってしまった。

  (人命救助のために)無理な行動をするシン・ヒョンジュンを署内で反感をもつ隊員もいる。チャンジニョンが、手製の弁当をつくって
  署内に差し入れをしたり、隊員達の飲み会に出たり、同僚の見舞いにいったりと、彼のためにつくす姿がかわいらしくいじらしい。
  いつか自分の命を落とすであろうと感じたシンヒョンジュンが、彼女に別れを告げる場面が悲しい。
  


ナンバ−3  1997年  ハン・ソッキュ イ・ミヨン ソン・ガンホ チェ・ミンスク パク・サンミョン

  シュリの三人衆が出会った作品

  今の韓国映画を代表する人気者達の出世作といえる。1997年当時ではどの俳優も無名だったのでないだろうか。
  イ・ミヨンとチェ・ミンシクあたりが知られていた程度か。
  シュリのハンソッキュ、チェミンシク、シンガンホが顔をそろえていていて、うれしい。
  3人がそれぞれ、<ナンバ−3=三流人生>から抜け出そうと奮闘している。
  ハン・ソッキュの(似合わない?)長髪と、灰皿男(パクサンミョン)の狂気がインパクトある。灰皿男は、灰皿で殴り倒すというのが、  
  唯一の武器で、恐ろしいキャラクタ−だった。パクサンミョンは「反則王」や「リベラメ」では、いいおじさんの役がはまっている。

  ナンバ−3のハンソッキュは、灰皿男を倒してヤクザ組のナンバ−2、1に成りたいと思っている。子分も結構いるが、
  簡単に命をとられそうになったり、若いチンピラと喧嘩して大怪我したりと、脇が甘い。心配しながら彼を見守る妻のイ・ミヨンが美しい。
  イ・ミヨンは、ソッキュを愛しながらも、尊敬する作家の先生と浮気してしまう。あこがれの人とのとまどう恋の表情がういういしいのである。
  主役でも脇役でも光る女優だ。
  日本人やくざ役の日本語の発音がおかしいので笑ってしまった。 

 


ソウル  2002年  長瀬智也 チェ・ミンス キム・ジヨン

  記念すべき日韓合作作品!

  日本の新米刑事の長瀬智也が、ソウルで偶然に現金強奪犯と遭遇してしまい、韓国の刑事部長と対立しながら大事件を解決していく。
  チェ・ミンス部長は、日本人が嫌いなのか?韓国の礼儀・習慣をよく知らない長瀬君をよく殴っていた。 「グ−は無いだろう。グ〜は」(台詞)

  韓国語が話せず、ミンス部長から無視されていた長瀬刑事。たまたま事件に出会い、偶然に犯人と遭遇したり、爆弾を見つけたり、
  と、”偶然”が重なって、一人大活躍することになる。
  長瀬君は、正義感あふれる熱血刑事、チェ・ミンスは敏腕エリ−ト刑事(トラウマがある)の役をピッタリと演じていた。
  事件が解決して長瀬帰国のシ−ン、雰囲気が変わって「日韓交流」ム−ドをだしていた。
  通訳を担当していた女刑事(キム・ジヨン)は日本語は完璧だった。

 


チング  2001年  ユ・オソン チャン・ドンゴン ソ・テファ

  韓国で、社会現象となった、感動作!
  <日本公開初日 、”辛ラ−メン”のおまけ付きだった。>

  舞台は釜山。70代後半から90年代前半にかけて、幼なじみ4人の男の人間ドラマ。
  少年時代は、”ブル−スリ−””ヌンチャク””テレビゲ−ム””ロ−ラ−スケ−ト”など懐かしいものが出てきて、うれしい。

  大人になったジュンソク(ユ・オソン)とドンス(チャン・ドンゴン)は、同じ道(極道)を歩んでしまった故に、
  トップの座をかけて、壮絶な争いをする運命になってしまう。。

  なぜ、この作品が大ヒットしたのだろう、、と考える。韓国人の琴線にふれるもの。は

  友情・・
   少年時代、ともに悪さをし、喧嘩し、親に内緒でHビデオやエロ本をみる、 誰もがもっている懐かしい友情の思い出。

  父親と子・・
   ドンスは、父親の仕事(葬儀屋)が嫌いで、反抗的だった。喧嘩のせいで高校退学のあと、やくざの道にはいる。
   しかし、父のお金を工面するために、非常な仕事に手をそめていく。(ドンスと対立していく)。

   ジュンソクが、ドンスの子分(手に刃物)囲まれたとき、「今日は(ジュンソクの)親の命日だ」とドンスが言ったら、子分達は手をひく。
   親を大事に思う心。   

  


テロリスト 1995年  チェ・ミンス イ・ギョンヨン ヨム・ジョンア

  アクションスタ−、チェ・ミンスの真骨頂。

  兄(イ・ギョンヨン)はエリ−ト警察官、弟(チェ・ミンス)も警官になるが、ミンスはある事件で過剰任務(犯人を射殺)をして懲役刑に。
  出所後は、友人(ホ・ジュノ)と運送業をするが、悪の組織にそのホジュノを殺され、、復讐の鬼となる。

  イ・ギョンヨンの恋人役のヨム・ジョンア(”カル”でシムナの友人役)、極悪なやくざな親分のユ・オソン、影の黒幕でトッコ・ヨンジャ、、
  ミョンゲナム、、  など、豪華なキャストの面々。

  ユ・オソンの親分は「チング」とは違って、こちらは極悪非道なやくざ。正義感あふれる新聞記者(イギョンヨンの恋人でもある)のヨム・ジョンア
  を、レイプする。
  ヨム・ジョンアが裸体をみせてしまうように、1995年くらいまでの作品は、ヒロインが”オッパイぽろり”のシ−ンが必ずあるように感じる。
  
  チェ・ミンスは、「テロリスト」「リベラメ」「ソウル」と、自分のミスで同僚を死なせて、それがトラウマになるという役が多い。
  ホジュノは、「リベラメ」でも、チェ・ミンスの相棒役で死んでしまう役まわり。    

 


アルバトロス  1996年 チャ・インピョ イ・ジョンジェ カン・リナ

  朝鮮戦争時代。北朝鮮側の捕虜となった者達の収容生活のはなし。今 人気のイ・ジョンジェが、北側の冷酷な幹部役を演じている。
  北の人々を徹底的に悪役にえがいている。

  南韓の兵士や不良収容者を拷問、罰する残酷な場面が多い。
  頭を出して生き埋めした者ロ−ラ−車でひき潰したり、妊娠禁止の掟を破った女を処刑したりと、 怖いです。痛いです。
  ヒロインのカン・リナ、おきまりのオッパイぽろりシ−ンがあった。  

  反北朝鮮の広報映画として製作されたらしい。韓国でもヒットしなかったらしい。

       


スパイ・リジョルジン 1999年 ユ・オソン パク・ジニ

  北朝鮮からきたスパイ

  北朝鮮から、食料難解決のためにス−パ−豚のDNA奪取の目的に韓国へ潜入したスパイの悲喜劇。
  ユ・オソンが真面目で指名に燃えるスパイ役。
  着任早々、タクシ−強盗にあって、銃や武器などすべて盗られてしまった。
  
  先輩スパイの家に潜伏するが、長い間に韓国の生活に慣らされてしまっている先輩に、とまどいを感じる。
  娘のパク・ジニが、母のように恋人のようにユ・オソンの面倒みるところがかわいい。

  韓国の警察と、タクシ−強盗団(”北スパイ”と間違えられる)が、銃の打ち合いするシ−ンがあった。
  両者の間にはさまれた、日本から来た観光団のおじさん達が、右往左往慌てふためいている場面。
  なんか、皮肉的な撮りかただな〜。まあ、今の日本の国際的立場をあらわしているんでしょう。   

  「シュリ」と相反的に、北側の視点からコミカルに(悲劇的に)描かれていて、お薦め、おもしろい作品。

   

下女 1960年 キム・ジンギュ イ・ウンシム アンソンギ

 
  韓国の巨匠、怪物といわれたキム・ギヨン監督の代表作

  上流階級の家の主人と若いメイド(下女)が不倫関係になり、静かな家庭が彼女によって除々に崩壊していく過程をえがいている。
  最初は無知で田舎ものだった下女が、主人と関係をもつことで、主人の妻よりも立場が上昇し、家を支配していく。
  当時の韓国の、男尊女卑、身分差別、貧困、対面重視・・・、の矛盾した社会背景と、それに翻弄される人達の苦悩が
  えがれている傑作。

  アンソンギが主人(キム・ジンギュ)の息子役(子役)で出演している。メイドの嫉妬のために、殺されるという重要な役どころ。

 

  「下女」の世界・・(ネタバレあり)